心からの愛を叫ばせてください。 (ページ48)

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～移行するまでほのぼの系のお話を～

陸「すみれ～」

『(…？)』

陸「おでかけ、しよ？」

とある日

陸さんに起こされたと思ったら、部屋にはもう私しかいなかった

【みんなは？】

陸「もう車に乗ってるよ^^」

『(…急がなきゃ)』

どうりで家の中が静かなんだ

いつもは翔平くんがなかなか起きなかったり

昂秀くんが朝からテンション高すぎたり

拓磨くんの包丁の使い方が豪快で見てるこっちがヒヤヒヤしたり←

とにかく家はどんちゃん騒ぎ

すぐにお気に入りのパーカーとジーンズを引っぱり出して

リュックを手にとって部屋を飛び出した

『(お待たせしましたっ…)』

北人「おはよ^^」

翔平「すみれの髪の毛ボサボサ」

翔吾「翔平もすごいよ笑」

彰吾「おはよう」

『(おはようございます)』

力矢「よし、全員揃ったね」

拓磨「昂秀がいませーん」

阿龍「そういえば健太さんもいない…」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

健太「ごめん､昂秀探してた！」

昂秀「健太さん探してた！」

瑠唯「お互い探しまわってたの？」

陣「アホか笑」

騒がしいのは家の中だけじゃないんだね､笑

私はいつもの席、海青くんの隣に座る

海青「遅い。」

『(ごめん、、、怒ってる？)』

海青「怒ってる」

『(ほんとにごめん…)』

海青「…笑笑、嘘だよ怒ってない^^」

…笑顔が眩しい

朝早く冷えた体に一気に熱が戻っていく

自分が赤面してるのがわかる

全部…海青くんのせい

『(これだから赤面症はいやなのに…)』

“どした？”って私の顔を覗く海青くんと目が合って

照れるのを隠すように話を変えた

『(ど、どこに行くの？)』

海青「ないしょだよ」

『(…気になる)』

海青「教えない」

『(けち)』

海青「うるさい」

『(もう海青くんなんて知らない)』

ちょっとすねてみよ

ぷいって海青くんに背を向けて、逆隣の樹くんに話かける

【おはようございます樹くん】 (海青「すみれ」)

樹「おはよ、今日は俺がいちばんに起きたよ」 (海青「すみれー？」)

【おめでとうございます？】 (海青「ねぇすみれ」)

樹「おめでたいよ、いつもはすみれがいちばんだもん」 (海青「ごめんね？」)

【それはよかったです笑】 (海青「ごめんって」)

海青「すみれ、」

『(…なに)』

海青「ごめんね、許して」

『(…教えて？)』

海青「それはだめ、教えたら力矢さんに怒られちゃうから」

『(…けち)』