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ー海青sideー
海青「…っ太樹!!」
太樹「海青さん、壱馬さん。」
太樹は言ったとおり◯◯駅にいた。
壱馬「どーゆーことやねん、どこに居るかなんもわからへんの？」
太樹「はい。」
壱馬「どーすればええねん…。」
太樹「パフォ部で探してるんですけど、何もわからなくて。」
手がかりがなくて、
どーすることもできなくて、
黙り込んだ。
その時だった。
prrrr…prrrr…
太樹「俺や……非通知…？」
いやな汗が吹き出る。
このタイミングで非通知って…
太樹「スピーカーにしますか？」
壱馬「おう、」
ここでたくさんのことを吸収しないと、
二度と手がかりは見つからない。
体に変な力が入る。
太樹「もしもし、」
《……………》
太樹「すみれ…？」
《ｽｰｽｰ………》
この音、すみれだ。
すみれは声が出ないけど、
それでも声を出そうとするとすーすーした音を喉で鳴らす。
太樹「そこ、どこかわかる？」
太樹がそう伝えるとテレビ電話に切り替わる
太樹「窓から何が見えますか？」(ｺｿｯ
海青「煙突、あとスカイツリー、逆の窓に、東京タワー」(ｺｿｯ
壱馬「おっけ、メモった」(ｺｿｯ
太樹「すみれ、すぐに見つけたる。」
手がかりは、
窓、倉庫、煙突、スカイツリー、東京タワー
〔………あらあら、なにやってるんかなぁ？〕
〔悪い子だなぁ、(ﾎﾞｺｯﾊﾞﾝｯﾄﾞｽｯ〕
太樹「すみれ!?」
《っっ…》
壱馬「(……っ、)」
聞こえてくる音だけでも痛々しい。
声を出してすみれを呼べないのが余計に辛い。
〔おっと、そこまで。〕
海青「(車の音…)」
壱馬「(踏切の音もかなり聞こえんで。)」
太樹「誰やねん！すみれはどこに居るん！」
〔どーも、岩本くん〕
〔君が好きになったこの子、めっちゃかわいいね〕
〔でも、そのせいでウチのお嬢さん、怒っちゃってさぁ笑〕
〔命令されてね、綾沙に、ぐちゃぐちゃにしてって…笑〕
《ｽｰｽｰ……ｽｰｽｰｽｰ……》
息が、荒い。
太樹「すみれ！
おい、すみれにさわんな!!」
〔ってことで、せいぜい罪悪感で押しつぶされてな〕
太樹「おい、まt((ﾂｰﾂｰﾂｰﾂｰ
電話は一方的に切られた。
だけど悲しむひまはない。
俺らはすぐにスマホを取り出して東京のマップを開いた。
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non - 読ませていただいてます！文書くの上手ですね！すごく読みやすいです！続き待ってます！ (2017年8月18日 17時) (
レス) id: 350cdb3361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことは@0804 | 作成日時：2017年8月1日 12時
