心からの愛を叫ばせてください。 (ページ26)

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太樹「───でさ、それがほんまにおもろくて爆笑！」

『(ふふっ…^^)』

楽しい。

太樹くんはいつでもおもしろくて、

優しくて、なのにかっこよくて。

私にとって完ぺきな男の子なの。

それなのに私は

乃々華ちゃんや織也くんが言ってたことが気になって

いつもよりテンションが低い。

太樹「…すみれ？」

『(へ？)』

太樹「大丈夫？なにかあった？」

【大丈夫だよ、何にもない。】

太樹「そっか。」

太樹くんに心配かけちゃってるかな。

もう少ししっかりしなきゃ。

がんばれ、自分。

太樹「あ、あの公園寄らへん？」

『(いいよ)』

珍しい。

太樹くんが寄り道しようなんて。

いつもは早くダンスの練習したいって言ってるのに。

【太樹くん、なにかあったの？】

太樹「え？…特になんにもないけど、すみれと居たい。」

『(うん。)』

私と居たい…？

どうしたんだろ太樹くん。

絶対なにかあったよね、

悩みとか？家に帰りたくない理由があるとか？

太樹くんとふたりでいるのに珍しく…沈黙。

会話が出てこない。

何分くらいたったんだろ。

太樹「…あぁもう！どーにでもなれ！」

『(…どうしたの？)』

太樹「すみれ…1回しか言わんから、よぉく聞いとき。」

太樹「おれ、すみれが好きや。」

『(え…？)』

今、なんて…

『(あ…あの、)』

太樹「わかってる。すみれが俺のこと好きやないことも、他に好きな人が居ることも。」

『(うん。)』

太樹「せやけどこのまま伝えずに終わるのは嫌なん。…初恋、やから。」

『(うん…。)』

太樹「毎日すみれと帰れるんが今の俺にとってすんごい幸せなん。
　せやから、この関係壊したくない。気持ちだけ知っててくれへん？」

『(…わかった。)』

【ありがとう。すごくうれしいよ。】

太樹「おん、これからも友達としてよろしくお願いします^^」

『(お願いします^^)』

乃々華ちゃんや織也くんが言ってたのって

このことかな？

モヤモヤが晴れたような…

まだなにか気になる。

でも今は太樹くんといれる時間を楽しもう。

太樹「ほな、帰るか！」

『(うん。)』

その後はなんにも変わらないで話してくれた太樹くん。

いつも通り家まで送ってくれた。

【ありがとう】

太樹「どーいたしまして。また明日ね。」

『(うん^^)』

どこまでも優しくていい人だよ、太樹くん。