ママと深澤くん。【紫】

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Tatsuya side.









辰「ふぅ、」






次の日。

レッスンの為に入った事務所。

皆の集まる部屋の扉の前で一呼吸置く。








普通に緊張してきた。







照「入んないの？」



辰「だぁー！んだよ！照かよ！」



照「何。」



辰「緊張してんだよ....」



照「緊張？」







照は、なんで？と首を傾げた。








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.


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午前中のレッスンが滞りなく終わり、それぞれが着替えやらご飯やらを済ませている頃、俺はとにかくどう切り出そうか悩んでいた。








照「なんか言いたいことあんじゃないの？」








俺の隣に座って昼食を取っていた照が、目線は茶碗に向けたままモグモグと口を動かした。








辰「あー、うん。そう、」








俺はもう一度息を吐き出し、のんびりしている皆に声を掛けた。









辰「あー....あのさ、皆、ちょっといいかな。」









何？といつもどおりに話を聞こうとしてくれる8人。

注目が集まったところで、何かが出て来そうなくらい緊張しながら口を開いた。









辰「皆に、報告しなきゃいけないことがある。」









そう告げると、それぞれが手を止め俺を見た。








大「まさかお前、結婚するのか、！？」



辰「うん。そう、なんだよね、」



大「え？」









まさかの肯定に、佐久間の顎が外れそうなくらい驚いている。









照「佐久間、それ今じゃない。」



大「ごめん、」



辰「いや、いつもはそれでいいんだけど今日だけはさ、マジなんだよね。」









シン.....と静まり返ったレッスン室。

沈黙がこれ程までに苦しい物だったなんて。







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