ねぇ、手つないで（紫） (ページ25)

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２５. ページ25

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その日の夜は盛大に甘やかされた

お風呂上がりにアイスはくれるし

深「Aちゃん、おいで」

そこにはドライヤーを持って先輩が

私は素直に従って先輩の脚の間に収まる

優しく髪を撫でながら乾かしてくれた

ドライヤーだけで熱いのに

先輩との距離が近すぎて

体がどんどん熱くなる

深澤先輩の手はほんとに綺麗

綺麗すぎる、細くて白くて

もう全部が好きだ

この空間も

香る先輩の匂いも

電話の時の呼び捨ては

咄嗟だったからなのかな

もう、ちゃん付けに戻っちゃった

ブォーーーとドライヤーの音が鳴る中で

『先輩、好きです』

『彼女にしてください』

聞こえないって分かってて言った

深「ん？なんて？」

わざわざ電源を切って聞き返してくれる

優しいなぁ

『このアイス好きだなぁって言ってました』

深「あー、それね！Aちゃん絶対好きだろうなって思ってさ〜」

私に優しくしないでほしいってくらい

どんどん先輩のこと好きになっちゃうよ