ねぇ、手つないで（紫） (ページ19)

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１９. ページ19

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私を褒めながら、食器を洗っていた

なんにも考えずに言ってるだろうな〜

その一言で喜んでる人がいるんですよ

『はい！いいお嫁さんになりますよ〜』

って調子よく笑顔で返した

深「結婚式は呼んでね〜、絶対泣いちゃうな〜俺」

なんて、上げて落とす天才かと思った

完全にお兄ちゃんポジ確立

私なんか眼中にないってか

一緒に住んでて

年下で

そりゃそうか

そんな風に見るわけないわな

こーじくん、こういうこと？

やめときなっていうのは

相手にされないよってこと？

深「ん、終わったよ、て、どした？」

「ほら、風呂はいっちゃいな」

『え、あ、はい！ではおやすみなさい』

深「はーい、おやすみ」

甘くて優しい声を聞いて

ポンっと頭に手を乗せられる

おやすみと言い合える時は毎回

近づいた時のふわって香る匂いに

ドキドキさせられる

私は恥ずかしすぎて、

目を見れずに出ていっちゃう

深 ''あ、もしもし翔太、？うん、今から行くわ〜''

''いつものところ？''

"はいはい〜、向かいます〜''