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「ハロウィンが終わればすぐにクリスマスシーズンが始まるから陳列しっかり意識してね」
『はい！わかりました』
「店頭のシーズン物は特に売り上げが左右される。外から見たディスプレイが良ければ必然的に客足は増えるからね」
『はい！わかりました』
「目黒くん大丈夫そう？」
『はい！バッチリです』
「じゃあ次ね！」
ある程度店頭の陳列方法を伝えた後は
バックヤードの作業を教える。
高いところの靴の箱を取ろうと脚立に登ると
『俺取りますよ。任せてください』
「あぁ、ありがとう」
『どれでもいいですか？』
「うん！2個欲しいかも」
『はい！』
「目黒くんって背高いよね」
『184あるんで高いところの物取る時は俺呼んでください。すぐ取りに行きます』
任せてください！と笑う彼に
心さらに惹かれてしまったのはここだけの秘密。
店舗からの帰り道、久しぶりにたくさん荷物を持って歩いているから普段よりも足の疲れがかなりきていた。
そんな私の様子に気付いたのか、どこかで休憩しますか？と彼が言ったので近くのカフェで休憩することにした
「ねぇ、なんで能力があるのに契約でアシスタントに？」
『いえ、あの…目標があるんです』
「目標？」
『ブランドマネージャーになりたいんです
だから基礎から勉強したくて』
「向上心があるんだね」
『夢に少しでも近づきたいだけです』
「でも、覚えることが多くて疲れない？」
『いえ！逆に課題が多い方が燃えるタイプなので楽しいです！
経験不足で至らない点もあると思いますがこれからもご指導お願いします！』
「私で良ければなんでも
…ねぇ目黒くんって23歳だっけ？」
『はい！』
…危ない。そうだこの子23歳だった。
冷静になれ私。年下はともかく部下に手出すなんてダメでしょ
そう自分に言い聞かせた
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作者名：Fu-ka | 作成日時：2020年5月11日 21時
