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あの出来事から数日後
私は無心になるためにひたすら鍋のコゲをたわしで擦りまくっていた
なのに無心になるどころか
この間の名古屋でのふっかを思い出していて
ふっかに腕枕されちゃった…とか
見た目だいぶ細いのに筋肉わりとあったな…とか
．
って何ふっかに男感じちゃってるの私！！！！
この邪念を消さねばと改めて鍋をまたコゲを擦る
．
『何かあった？』
「なんも？なんもない」
『へえええ？なんかあったでしょう絶対
だってあんた昔からなんかあると、鍋やらシンクやらゴシゴシゴシゴシ…』
「だからなんもないって！！」
『…あっそう
ねぇ、それ終わったらパソコン見てくんない？なんか変なのよぉ』
「お兄ちゃんかお父さんに頼んで見てもらって」
『お父さんわからないっていうしお兄ちゃんなんか虫に夢中なんだもん〜』
．
お願い！！と言い続けるお母さんの声と一緒に私のスマホが鳴った
画面を見てみれば’’常務’’の表示。
慌てて取ろうとしたら手が滑ってしまい水の溜まっていた鍋にスマホを落としてしまって
なんなの今日。とことんついてないんだけど…
そう思いながら家の近くの携帯ショップへ駆け込んだ
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作者名：Fu-ka | 作成日時：2020年5月11日 21時
