僕はまだ君を愛さないことができる (ページ8)

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「欲しくもないお愛想の祝福でもする側にとったら義務だったするから

''ごめんなさい''って気持ちでありがとうって言えるけど

''お前には祝福してもらいたくて''(笑)

祝福の催促だよ？

いや、いいよ？2年前に別れた元カノの誕生日忘れてこれっっっぽっちも未練ないし？

や、でも、あまりにも迂闊すぎない？
サーティーンイブってこんなに…」

残酷なものなの？と言う前に
ピーーーという電子音と
録音時間をオーバーしましたという機械的な声。

「…出てよ電話。ふっか」

かつての元カレの結婚報告に荒ぶったせいにして結局電話をかけてしまった。

．

．

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「深澤くん、ちょっと頼むわ」

「はい！」

『佐々木さん、本当に申し訳ありません！！』

「向井くん、

佐々木さん」

『お、深澤くん！！』

「昨年の店舗オープンの際は、お世話になりました

それであの…来月のイベントの件でお困りだと」

『そうなんだよ～

うちの店前でイベントやって飲食物も出すって？
そんなことやられたらお客さんとられて…』

「ご安心ください

そのイベントでこのエリアに訪れる人が確実に増えます。

向井は本当に優秀な男です
信頼してあげてもらえませんか？」

『…まぁ、深澤くんがそこまで言うなら
君を信じるよ』

『ありがとうございます！！！』

『よろしく『よろしくお願いします！！！』

なんてかぶせ気味に言う向井に少し笑ってしまった。

「ん？着信来てる」

きいてみると何やらご立腹の御手洗A

「こいつ録音時間過ぎてんじゃん(笑)
そんなことある？さすがだな～」

なんて独り言をいいながら

「あとで電話かけてやるか」

結局君には甘くなってしまうんだ。