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ふっかと解散して帰宅後
パックをしながら今日のことを振り返る
ふっかにもらったタコの大きなぬいぐるみの足をパタパタ触ってみる
「これが私かぁ…
うん、嫌いじゃ、ない」
なんだか愛着が湧いてきて
ギュッと抱きしめれば
急に思い出す31歳までの賭け
「あんな賭け、無謀だったかなあ…
いや、絶対に負けない！
でもなぁ…そうそう出会いなんてないし」
そんな独り言と共に浮かんできたのは
「きゃあ！！！」
私を道の真ん中で抱きしめて
ドラマみたいにクルクル回って
おろしてくれた途端両肩を持って
『俺は運命を信じてる
Aは俺の太陽なんだ
Aがいるから俺という星が輝ける』
「翔太！！」
歯の浮きそうなセリフから私にキスをする
かつての恋人
でも
ある日彼は
【ごめん 渡辺翔太】
という書き置きだけ残して家から出て行ってしまったんだ
「んんっ！！
なによ今更思い出すなんて
もう5年前のことじゃん！！！」
パックを引き剥がしてその思い出も一緒にゴミ箱に投げ入れる
「あと1年で30かあ…」
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作者名：Fu-ka | 作成日時：2020年5月6日 0時
