24-sideF ページ24
―――現在
「あのさぁ、俺たちこのまま30すぎて…」
この言葉の続きを言っていいものなのか
口籠っていれば
「なに？」
ご機嫌な君が楽しそうに問い返してくるから
この言葉の続きはいつか言うことにしよう
「いや、賭けしないか？」
「賭け？」
「おん、先に結婚した方がご祝儀10万もらえる！」
「あはっ(笑)
あーでも10万じゃやる気出ない！30万！」
「は！(笑)
わかった。じゃあー30歳まで！」
「えー？それ無理あるよ！31！」
「31？半端だなあ」
「いーのいーの！サーティーワン！
女が一番食べ頃の歳なんだって〜」
「ふはっ(笑)アイスかよ
じゃあ、あと2年で溶けてしまわないように」
ずっと持ってたバカでかい紙袋を渡す
「なーにー？」
「一応誕生日プレゼント？」
「なんか大きい袋持ってるなーとは思ってたんだよね〜ふっかの顔みたいに〜」
「そりゃ気付くわな(笑)
お前やんわり顔でかいとかいうなよ(笑)」
「ばれた？(笑)」
なんだろな〜と言いながら
紙袋からプレゼントを出した彼女は
「ははっ(笑)ちょっと待って
なにこれ！タコ？気持ちわる！(笑)」
「なあんでよ！タコ好きだって言ったじゃん！(笑)」
「私が好きなのはたこ焼きだから(笑)
もーー(笑)」
「タコってさ、国によったら神様だったり悪魔だったりするんだけど、Aみたいだなって思ってさ
その旨さがわからないやつになに言われても気にすんなってことよ
俺は、Aの幸せを願ってる
と言いつつ勝負は勝負だ。負けねえぞ」
「私だって！！！
いや、でも気持ち悪いなあこれ(笑)」
そう言いながら階段を上る君を見つめて
「僕はまだ君を愛さないことができる」
自分に言い聞かせるみたいに呟いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Fu-ka | 作成日時：2020年5月6日 0時
