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『お疲れ様です』
次々と帰っていく部下に
''お疲れ様''という意味で手を振りながら
1日中履き潰したハイヒールを脱ぐ
「うん、今日遅くなる」
《えぇ！辰哉くんに祝ってもらうのー？》
「なんだ。誕生日気付いてたんだ」
《そりゃそうでしょう
だって私が頑張った子だもんアハハ》
「朝なにも言わなかったじゃん」
《あ〜
年々ねそんな気持ちじゃなくなってくるわよ〜》
「おめでとうぐらいは言って欲しい」
《はいはい！お誕生日おめでとーう》
「祝福の催促しちゃった…」
お祝いの催促はあまり気が進まなかったはずなのにと思いながら
持ってきておいた黒のスニーカーを履く
《フフフ
辰哉くんによろしくね〜！》
「うん！」
《ねぇ、辰哉くんってさ今彼女いないんでしょ？》
「うん、まあそうだね」
《だったらさぁ
辰哉くんと〜「とは付き合わないから！何度言ったらわかるの〜。じゃあね！」
半強制的に母との電話を切り軽くため息をついてアウターに腕を通した
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作者名：Fu-ka | 作成日時：2020年5月6日 0時
