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「………はっ」
知らないうちに寝てしまったのかと
慌てて起き上がると
「御手洗A、29歳、誕生日おめでとう」
そう言って何故か私の部屋に当たり前のように現れたのは高校からの腐れ縁の
「……深澤辰哉？
…どうしてここに？」
そう言うと
29と形どられたキャンドルがささったケーキを持った深澤辰哉は私の方へ向かいながら
「あと1年でさんじゅ「いや！言わないで…」
現実を突きつけてきたと思いきや
ベットの縁に座り
「大丈夫。何も心配しなくていい」
そう言ってケーキを私の方へ近づけてきて
「29歳、何を願う？」
そう聞いた。
「願いはたくさんある
…でもせめて
30歳になりませんように！！！！」
パチンと手を合わせキャンドルに向かって願い、キャンドルを吹き消そうとしたそのとき
《アハハハハ…ハハハハハ》
「誰？」
謎の笑い声が部屋中に響いた
慌てて部屋を飛び出した先にいたのは
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作者名：Fu-ka | 作成日時：2020年5月6日 0時
