空の郵便【孤爪研磨】

from研磨 ページ9

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Aへ




手紙ありがとう。俺は元気だよ。



ゲームは今でもやってるかな。・・・・あの日からずっと部屋にこもって、ゲームしてたから。



今、３徹目。さすがにちょっと眠いけど。



クロにそろそろ怒られるから、もうやめる。



・・・・・Aはすごいね。俺、手紙とか書いた記憶ないから、何かけばいいかわかんない。




何であんなにかけるわけ？Aに話したいことありすぎて、わかんないんだけど。








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あ、A。・・・あのときのこと、教えてくれてありがとう。



このままだったら、どうなってるかわかんなかった、から。





いつものように病室行ったら、Aいないし。Aのお母さんはいるし。



あ、お父さんも。そのときの俺の気持ちも少しは考えておいてよね。



なぜか俺の名前知ってるし。



Aが・・・。Aが、死んだって言われるし。




正直、頭真っ白になった。何が起こったか、わかんなかった。




頭の整理が追いつけなくて。Aのお父さんやお母さんは、俺もお葬式に出てくれって頼んできてくれたから、出たけど。



正直、ほんとにAがいなくなったって実感、なかったよ。



・・・それから３日間は放心状態。今思えばクロや皆にも迷惑かけちゃった、かも。







・・・・・まぁ、Aは全然悪くないから。


恥ずかしいけど、今まで仲良い女子とか、いなかったし。




一緒にいたいな、って思ったのも。



Aがクロをみてみたいっていったとき、なんかもやってしたのも。




今思えば、全部俺がAを好きだったからかも、ね。




・・・・・・・うん、俺やっぱり、Aのこと好き。







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未来はわかんないけど、今のところ彼女どころか、他人と喋るのも苦手だし。




俺が好きになるとしたら、たぶんAだけだから。




多分。ううん、絶対。Aのこと忘れないから。




大人になっても、おじいちゃんになっても。




悲しいし、寂しいけど、前向いて歩いていくから、Aは心配しなくていいよ。









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また会おうね。_________愛してる。








研磨より

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