後悔５ ページ6
・
「なんか、わりぃな。こいつが勝手に誘った挙句、金まで・・・」
『あー、いいのいいの。私も楽しかったし。・・・いいものも見れたしね』
「？？んだよ、いいもんって」
もう大分人が少なくなった夜道を歩く。
『いやー？人に振り回される爆豪って新鮮だなー、って』
「あー・・・」
２人の目線は自然と＿＿＿＿爆豪の背中にいるお茶子ちゃんに向いた。
２人からみられていることを知りもしない当の本人は、すやすやと気持ちよさそうに寝息を立てている。
『ていうかうすうす気づいちゃいたけど、やっぱ二人って・・・』
「・・・まぁ、そういうことになるわな」
えーいつからよぉ・・・、とため息混じりにつぶやいてしまった。
意外。その一言に尽きる。
今でも記憶に残っている、一年時の雄英体育祭。あのとき戦っていた二人を見て、一時期どうなることかと思ったくらいだけど、まさかこんな状態におちつくなどいったい誰が思ったのだろうか。
『なーんか、爆豪も変わったね』
「は？どこがだよ」
『いや、なんというか、雰囲気？まるくなったっていうかー・・・。ま、良い方向に』
「・・・・・そうかよ」
誰かと付き合うと、良くも悪くも人が変わりやすいというのはこういうことなんだな、とつくづく思った。
・
『気になってたんだけど、何で付き合えたの？どうみてもデク君一筋だったじゃん』
「あ”？知るかクソ。俺がクソデクに負けるとでも思ってんのか舐めんな。
・・・・・・・奪ってこそだろ、こーゆーのは」
『あ、やっぱ爆豪は爆豪だわ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤瀬ミツキ | 作成日時：2017年1月8日 16時
