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｢……あっ……ぶねぇな！！！呼べつったろ！！！｣
まあ誰に？なんて。ここには私とふっか以外居ないから分かりきってる答えなので態々言わないけれど。
｢…ありがと。｣
｢うっわなんだこの椅子…バラバラじゃん。お前重くなったとは思ったけど破壊するほどデブったの？｣
｢………。｣
今のは、絶対、ふっかが悪い。
｢いっっっっ！？｣
浮いた足で思い切り蹴りあげればいい所に当たったのか呻き声を上げてながら腕の力が弱くなった。
その隙に降りるとふっかに睨まれたけどこればっかりは言い過ぎなふっかが悪い。
…うるさいな2キロ太ったとか言うなよ。
今朝ショックだったんだから。
バラバラになった椅子を集めて校舎裏に持っていく。
ふっかが後ろからなにか声をかけていたけどガン無視した。流石にデブデブ言い過ぎ。
用務員さんに事情を話して椅子を回収してもらってから図書館に戻ると、本が全部棚に戻っていたのでやってくれたらしい。
カウンターには人のブランケットを枕にしながらスマホを弄り倒してるふっかがいた。
その隣に座りつつ、でも話しかけることも無く。残っている雑務をこなして行った。
｢お前宿題終わったの？｣
珍しい。
とても珍しいことに、ふっかが普通の話題を振ってきた。
一瞬動揺して固まってしまったけど、慌てて答える。
｢終わってるよ。最終日は私寝て過ごすから。｣
｢デブの極みじゃん。｣
訂正、最低。
｢ふっかは早く進めなよ。私もう手伝わないって決めたから。｣
｢は？何言ってんの。俺はお前が居るから。｣
｢私別にあなたの秘密兵器では無いですが…？｣
｢つか、お前以外頼まねえし。｣
｢…………頼める友達いないの…？｣
｢な、ん、で、そ、う、な、る！！！｣
｢いひゃひゃひゃ、ひゃめへひゃめへ｣(※いたたた、やめてやめめ)
そんな鬼の仇のように抓らなくてもいいじゃん…なんて言えば｢お前が悪い。｣と言いきられた。
相変わらずの理不尽。
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作者名：函娘 | 作成日時：2023年9月26日 20時
