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「あ！！1年！みんなの万能調味料！塩麹こと向井康二です！」
キャラ濃いな。
「同じく1年、目黒蓮です。」
いい子そうだな。
「同じく1年のラウールっていいます！よろしくね先輩！」
デカイな。
「AAです。マネージャーさんの代理にはなれないとは思いますが、精一杯サポートさせていただくのでよろしくお願いします。」
色々と感想はあったけどとりあえず飲み込んだ。
挨拶もそこそこに、ひーくんが先陣切って練習している。
私はその間ぼーっと練習を眺めるだけ。
あらかた細かいことはもう終わってしまって、カセット流したり、止めたり。
スケジュール管理はまだまだ先のことだから、今のうちにやること頭に入れておこうかなとメモを眺めたり、改めてまとめたり、書き足したり。
「すごーい！わかりやすい！！」
ちょうど休憩になったのかラウールくんが私のところに遊びに来た。
その後ろには康二くんと蓮くんもいる。
「そう？じゃあこのメモ、残しおくよ。来年は良いマネージャーさん入るといいね。」
「このままA先輩入ればええやん！」
「んー、気が向いたらね。」
ひーくんにさっき返したことと同じように返事をする。
入りたいのは山々だけど、多分、そこまで踏み込めない。
「あの、先輩から聞いたんですけど、ふっかさんと幼馴染ってほんとっすか。」
「だからどう言う噂？！」
蓮くんにそう言われて思わず大きな声が出る。
そういえばさっき宮ちゃんも言ってたな…。
私とふっかの噂なんて初めて聞いた。
いや、噂というか、周知の事実だけど…
「仲悪いって。」
「まさかの不仲！？」
いやでも、確かに仲は良くない。良くは見えない。
「不仲……そうね、不仲…。仲は確かに良くないね。なんなら嫌われてる…？」
「嫌われてる？が疑問形なの不思議な感じやな。」
「どうだろ…私もよく分かんないんだよね。」
ホント。向こうの気持ちがわかるなら是非とも知りたい。
「A先輩は？どうなんですか？」
「私？」
「なんか、そういう話とか、ないかなぁって！」
ラウールくんの喋り方で気づいたけども、残念ながらそんな面白かったり、可愛い話は無い。
「期待してるところごめんね、私とふっかはそういう関係じゃないの。私もふっかにそう思うことは無いし、ふっかも無いよ、きっと。」
「根拠は？」
「仮にもし、そうだとして。こういうことする？少なくとも、私はしない。女性男性関係なくね。」
「「「……。」」」
3人とも黙っちゃった。
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作者名：函娘 | 作成日時：2023年9月26日 20時
