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あの後、ふっかはなんにも無かったように接しているので、私だけが意識していたらしい。
それもそう。ふっかは別に忘れ物を取りに来ただけで、私がちょっと、やましいと言うか、いかがわしい事をしただけなんだから。
袖掴んだだけだけど。

「…そういえば、今年すごくメンバー多いんだね。」
「そ。舘様も去年の地区大会の後から入って、1年も今年3人入ってくれて。今9人体制。」
「大所帯だ……。」

そう言って説明してくれるひーくんはちゃんと腕立てしながらって言う。
凄いよね。筋肉バカってこの事言うんだって去年も思った。

「…今怒っていいこと考えた?」
「気の所為だよ。」

なんて言い合いながら、私も出来ることをしていく。
宮ちゃん、舘様なんて呼ばれてるんだ…とそっちの方がびっくりというか、しっくりというか。

「…私も舘様呼びしようかな。」
「ええ!なんかやだなー!」
「さっくん!!びっくりさせないで!!!」

「にゃはー!ごめーん!」と明るく言うさっくん…こと佐久間大介くんは、いつの間に背後にいたのか私の手から飲み物を取っていく。
男性としては小柄らしいけど、優に私の背は超えてるので、決して小さいとは思えないんだよなぁ…なんて。
さっくんは誰にでも距離が近いから、なんとなく話しやすい。去年知り合ってからもちょくちょくお話するくらいには、仲がいいと自負してるところあったりする。

「Aちゃんの舘様呼びは俺もなー…あ、俺にもそれ頂戴!」
「…試しに阿部様で試してみる?」

なんて巫山戯ると「やだなー。」と、可愛く帰ってきた。あざとさは去年と変わらず健在してるっぽい阿部ちゃん、こと阿部亮平くん。

「知ってた?実は舘様としょっぴー、幼馴染なんだってよ。」
「あの翔太くんに?幼馴染?あのヤンキーに?」
「おいどういうことだ。」

こっそり耳打ちで教えてくれたさっくんと一緒に翔太くん、こと渡辺翔くんを見ると今にもキレそう。その怒り方はふっかよりヤンキーっぽい。というか、ふっかの怒り方はどっちかって言うと、…やが着きそう。

「幼馴染って言えば、ふっかと最近どう?!」
「変わらないよ?」
「相変わらず拗れてるの?」
「…私のせいではないよ?!」

なんて言えば同時にため息を着く阿部ちゃんとさっくん。…いや、絶対私が悪いだけじゃないと思うんだけど。
ちなみに当の本人は今1年生を呼びに行ってるらしい。
私を紹介する前にランニングになったからだとか。

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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:函娘 | 作成日時:2023年9月26日 20時

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