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「相変わらずなの?」
「相変わらずです。」

ふっかに連れてこられたのは、だろうなと思っていたけど近所の夏祭り。
そこの射的のおじさんは毎年私とふっかを見ては苦笑いを浮かべるくらい、毎年通ってる。

「拗れてるねぇ。」
「私のせいじゃないです…。」

ちなみに当の本人は射的にガチになりすぎてこっちの会話どころか周りすら見えてない様子。
ちなみに私の腕にはさっきから乱獲しまくりのぬいぐるみ達が大きさ関係なく抱えられている。
ちなみに全部私の部屋行き。

「どうせこの為だけに呼ばれてるんで、私。」
「……あーあ。もっと拗れてら。」
「?」

ふっかにとって射的はクレーンゲームと同じ感覚らしい。だから毎年私が荷物持ちで呼ばれてるし、ついでに乱獲した分の流れ先。
毎年毎年、よく飽きないでやってるなぁなんて思いながら眺めてると、おじさんは「…それもひとつの形かァ」なんて訳の分からないことを言ってた。

「A!」
「わっ…!」

ようやくお目当てのものが取れたのかこっちに駆け寄るふっかから投げられたのは大きい紫のテディベア。いや、もう持ちきれないんだけど。

「……お前ちょっとこっち来い。」

どうにかして持ち直そうと苦戦していたら、ふっかとおじさんが何か話してる。
途中でふっかが「無理無理無理無理無理無理!!!」なんて叫んだり、「はぁあああ?!」とか叫んだり。通行人が2度見するくらいの声で叫んでる。…うるさいな。

「あらあら、今年も大量ね。」
「ママ来てたの?」

屋台の手伝いが終わったらしいママが隣に来る。
ママは私と、おじちゃんと、ふっかを見て、「なるほどねー…」と言ってる。
納得したのか分からないけど、それを聞く前にママにぬいぐるみを持っていかれた。

「ちょ、ママいいよ!私持って帰るよ!」
「いいから。辰哉くんこっちに来てるわよ?」

気づけば後ろに立ってるふっかは何処と無く顔が険しい。
……なんか大目玉でも見逃したのかな。

「焼きそば食いたい。」
「うん…?行ってらっしゃい…?」

なんの宣言?
と、考えるよりも前にふっかに腕を引かれて人混みの中に入り込む。
びっくりして振り返ると、手を振るママとおじちゃん。
…え、ほんとに何。マジで何。

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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:函娘 | 作成日時:2023年9月26日 20時

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