デレ期 9 ページ9
目の前に広がる砂浜、雲一つない青空。
『海や〜〜!』
両手を広げてそう叫ぶ私。
あれから私たちは水着に着替えて海にやってきた。
海といえば大体の女性はビキニを着ると思うが
私と宇佐野さんは露出の少ないシャツに短パンの地味な水着。
なぜビキニを着ないのか。
それはシャイボーイたちが彼女のビキニ姿を直視できなくてなかなか海に入れなくなるから。
隣に並ぶ大毅と小瀧さんは男らしい水着を着ていて。
腹筋が少しだけあって…彼らも男らしいなぁと思い知らされた。
『あれ…そういえば桐山さんは?』
「あぁ…桐山さんならあそこでかき氷食ってるで」
私の質問にそっと答えてくれた宇佐野さんは向こうの屋台を指差して。
屋台を見れば"かき氷もう一つください〜!"なんて叫んでいる桐山さんがいた。
ほんまに…食うことしか考えてないなぁ。
そんな桐山さんに少し感心しながらも私たちはきらきらと光る海へ向かった。
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あれから私たちは別行動をすることになって。
私と宇佐野さんの提案で「お互い二人きりになろう!」という話になった。
そして私と大毅は砂漠に座り込んで海の景色を観覧中。
ぼーっと海を見つめるだけの大毅はにこにこしていて楽しそう。
『入らんでええの?』
「やって泳がれへんもん」
そっと質問をすればどこか拗ねたようにそう言った大毅。
泳がれへんから入らへんとか可愛すぎるやろ。
しばらくぼーっと海を眺めていると楽しそうに水を掛け合うカップルがいて。
そんなカップルは私たちと違って活発で楽しそうで…青春してるなぁと感じさせられた。
「ええなぁ…めっちゃ楽しそう」
私の隣でふとそんなことを呟いた大毅。
そんな大毅は私と考えていることが全く一緒だった。
『よし!大毅行くで!』
「へっ…ど、どこに行くん?」
決心した私は大毅の手首を強引に掴んで海へと一直線に走り出して。
ばしゃんっと音を立てて海に入った私と大毅は一瞬でびしょ濡れになってしまった。
「げほっ…げほっ…び、びっくりするやんか!」
どこか怒ったようにそう言う大毅にばしゃっと水をかければ
大毅も私に軽くばしゃっと水をかけてきて。
そこからなぜかよく分からないがお互いに水の掛け合いが始まった。
楽しそう笑う大毅はほんとにきらきらしていて。
どうしよう、今私たちとても青春しているのかもしれない。
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りってぃ(プロフ) - ゆり。さん» ゆり。さん!ありがとうございます…!ついに完結いたしました(;_;)合作は初めてですごく不安でしたが、そう言ってくださってすごく嬉しいです…!わわっ、大好きだなんて嬉しすぎますよ!これからも頑張りますね、私も大好きです(^^) (2018年10月1日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - 完結おめでとうございます!!大好きな作者様2人が合作して下さりとっても、とっても嬉しかったです!!デレ期とラビット病のコラボ最高でした!りてぃふか万歳っ!ヽ(*´∀`)ノこれからも、二人とも頑張ってください!大好きです! (2018年9月30日 16時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちげおかみぃさん» こんにちは、コメントありがとうございます('ω')真っすぐに褒めていただいて本当に嬉しいです…!これからも感動できるような作品書けるように頑張りますね!これからもちげおかみぃさんに大ファンでいてもらえるような存在になれるよう頑張りますね! (2018年8月5日 15時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ちげおかみぃ - りってぃさん、やっぱすごいですね!もう、りってぃさんの作品っていつもいい意味で裏切られるというか…、人に感動を与えられる作品しかなくて…!なんて言ったらいいかわかんないんですが、一言でいうと…。『大好きです!大ファンです!』 (2018年8月4日 18時) (レス) id: 5d20a0b4b9 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆり。さん» こんにちは、コメントありがとうございます('ω')わわわ、新作から飛んできてくださったのですね!大ファンだなんてとても嬉しいです!ありがとうございます!これからの展開もぜひ楽しみにしていてください…! (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りてぃふか | 作成日時:2018年7月24日 17時