デレ期 14 ページ14
あれから私と宇佐野さんは人気のない倉庫に連れてこられて。
ロープで縛られて身動きが取れなくなってしまっていた。
"早く離して…!"と言って暴れる宇佐野さんをにやにやしながら見つめる男の人たち。
「やっぱ二人とも可愛いなぁ…ここ連れてきて正解やったわ」
そう言って楽しそうに私たちを見る男の人。
せっかくさっきまで楽しかったのに…何でこんなことになるん。
『大毅…助けてっ……』
「大毅?あぁ君の彼氏のこと?」
小さい声でそう言えば私の言葉を聞いた男の人がそう言って。
そんな男の人はどこか楽しそうににやりっと微笑んだ。
「あんな情けない彼氏が助けにくるわけないやろ〜?
てゆうか君たちもよくあんな情けない男と付き合えるなぁ〜?」
「やめてよ!小瀧くんを悪く言わんといて…!」
馬鹿にしたようにそう言う男の人に慌てて反論する宇佐野さん。
そんな宇佐野さんに分かりやすく怒った表情を見せる男の人は"はぁ?"と言った。
「大毅とか小瀧くんとか言っちゃってるけどさぁ。
そいつら君たちのことなんか助けにこおへんから。」
楽しそうに笑いながらそう言う男の人を思い切り睨めば
その男の人は"そんな怖い顔せんといてや〜"とどこか馬鹿にしたようにそう言った。
「ここの倉庫は俺らの秘密基地やから。
そもそもあの頼りない男たちにこんな場所見つからんって。」
「もしこの場所見つけてもあんな弱弱しい男が助けられるとも思わんわ〜!」
「怖くなって君たちのこと置いて逃げそうやな〜!」
言いたい放題言った男の人たちは楽しそうに"がっはっは!"と笑っていて。
私たちはそんな男の人たちに何も言えなくなってしまった。
「あれ〜?何も言われへんようになってもうた〜?」
そう言った男の人はゆっくりゆっくり私たちの方に近づいてきて。
何かされるんじゃないかと思い、怖くなってしまう私。
『やめてや…!こっち来んといて…!』
「そんな嫌がっても無駄やってぇ〜」
とうとう本気で怖くなって泣きそうになってしまう。
近づいてくる男の人をただただ怖がるだけの私たち。
すると突然ばんっと音を立てて倉庫のドアが開いて。
何事や…と騒ぎ始める男の人たち。
そんな男の人たちを後目にドアの方を見れば
息を切らして汗びしょびしょの大毅と小瀧くんがいた。
まさか助けにきてくれるなんて…安心した私は肩の力が抜けてしまった。
.
777人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りってぃ(プロフ) - ゆり。さん» ゆり。さん!ありがとうございます…!ついに完結いたしました(;_;)合作は初めてですごく不安でしたが、そう言ってくださってすごく嬉しいです…!わわっ、大好きだなんて嬉しすぎますよ!これからも頑張りますね、私も大好きです(^^) (2018年10月1日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - 完結おめでとうございます!!大好きな作者様2人が合作して下さりとっても、とっても嬉しかったです!!デレ期とラビット病のコラボ最高でした!りてぃふか万歳っ!ヽ(*´∀`)ノこれからも、二人とも頑張ってください!大好きです! (2018年9月30日 16時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちげおかみぃさん» こんにちは、コメントありがとうございます('ω')真っすぐに褒めていただいて本当に嬉しいです…!これからも感動できるような作品書けるように頑張りますね!これからもちげおかみぃさんに大ファンでいてもらえるような存在になれるよう頑張りますね! (2018年8月5日 15時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
ちげおかみぃ - りってぃさん、やっぱすごいですね!もう、りってぃさんの作品っていつもいい意味で裏切られるというか…、人に感動を与えられる作品しかなくて…!なんて言ったらいいかわかんないんですが、一言でいうと…。『大好きです!大ファンです!』 (2018年8月4日 18時) (レス) id: 5d20a0b4b9 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆり。さん» こんにちは、コメントありがとうございます('ω')わわわ、新作から飛んできてくださったのですね!大ファンだなんてとても嬉しいです!ありがとうございます!これからの展開もぜひ楽しみにしていてください…! (2018年8月3日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りてぃふか | 作成日時:2018年7月24日 17時