piece of love or like？ (ページ8)

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. 深澤side

特別感がなかった。

その言葉は俺のモヤモヤした気持ちを
少し晴らしてくれるようで。

言葉にして気持ちを伝えるのは
してきた方だと思っている。

一緒に帰ること、休日にデートをすること。
彼女としかしてこなかったことも多々ある。

全く感じなかったことはないんだろうけど。

｢ふっか仕事への打ち込み方、すごいしな｣

色んな意味で、とつけ加えた照。

『男の人って恋愛とかプライベートより仕事が優先順位上に来ること、よくあるのかな。』

そう呟いたAさんの顔は悲しそうで。

｢俺は割と全部に平等に熱量かけるタイプだからあんま偏らないけど、多分ふっかはシングルタスク気質だと思う｣

確かに照はやるべきことが沢山ある中で器用にこなしているイメージがあった。

対して俺はと言うと、色々手はつけてみるけど、結果何かひとつに集中してしまったり、

特に仕事が忙しかった最近は思い返せば仕事ばかりに時間を使っていたように思う。

｢うん、俺多分偏っちゃう人だ。｣

『深澤さん、仕事が忙しくて仕事に集中してるって時、他のことは頭の片隅になってたり、しました、？』

なにか心当たりがあるのか具体的な質問を投げかけられる。

「んー...知らず知らずのうちに、そうなってたのかも。」

あまり自覚は無かった。

でも、連絡が仕事優先になったり、一緒に帰れないことが増え
寂しい思いをさせることが多かったのかもしれない。

『私、もしかしたらそれが原因で別れたのかも、って今思いました。』

「理由は聞いたの？」

照が聞くと
Aさんは少しづつ話し始めた。

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