piece of love or like？ (ページ7)

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｢まあまあ、おふたりさん仲間なんだからさ、今日を機に仲良くなってよ｣

仲間？

ぽん、と肩に置かれた手は深澤さんの肩にも。

それを見てさっき照がお前もか、と
呟いていた言葉が頭に浮かんだ。

『もしかして、』

｢うん、多分それで合ってるよ｣

深澤さんも失恋したのかな

｢え？何？どういうこと？ついていけない｣

もちろんの何一つ予想のつかない深澤さんは
照と私を交互に見てキョロキョロ。

ちょっと可愛かった。

『深澤さん、私今日振られたんです』

｢え、｣

｢俺も偶然2人から同時に失恋の報告受けるとは思ってもみなかったけどね。｣

言葉に出すとようやく
遅すぎる実感が湧いてきてしまった。

『お酒頼んでもいいですか？(笑)』

溢れてしまいそうな涙を堪え、
紛らわすためそう言った。

｢おー、飲め飲め、はい、これメニューね｣

正面に座る深澤さんから手渡されるメニュー。

『ありがとうございます』

一通り目を通しさっぱりしたい。そんな気分で
梅酒のソーダ割りを注文する。

横にいる照には俺のビールも。と頼まれる。

俺も今日振られたんだけどさ、と
深澤さんが話し始めた

｢女の子の視点でさ、好きが感じられない、不安になるのってどういう時？｣

話を聞いていくと、深澤さんは彼女さんが
不安になったことで別れを告げられたらしい。

『んー、、』

好きが感じられない、かあ

『彼女だからって言う特別感が、なかったとか、？あとはちゃんと言葉にして伝えて欲しい、って思う女の子も多いかもしれないですね』

人の別れに対して思うことはスラスラと出てくるのに
自分の別れに納得はいっていない。

好きという気持ちを互いに持っているだけで
全て上手くいったらいいのに。

手元に届いたお酒をぐいっと喉に流し込む。

空腹のせいかいつもよりアルコールが
早く回っていく感じがする。

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