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一通り話がまとまり
会議室を出ようと立ち上がる。
『ねえ、照お昼4人で誘ってみる？』
「いいんじゃない？ふっかに聞いてみれば」
時間はお昼を少しすぎた14時
2人が何か話しているみたいだったから、
終わったら声をかけようとして待っていたら
失礼します、とこちらに挨拶し
出ていってしまった石川さん。
と、それに焦ってじゃあ、また！
ってふっかさんも後を追うものだから。
『あ、まって深澤さん、、！』
「あらま。」
呼び止めた私の声も虚しく。
私達も顔合わせ後そのままお昼取っていいよ
と課長から言われている。
「じゃ、久しぶりに翔太のとこ行こーよ」
『え、行きたい行く』
会社から少し歩いたとこにあるオシャレなカフェ。
オープン当初は照と毎日のようにお昼に通ってた。
道中、ふと見渡していると、イタリアンのお店の窓側に
ふっかさんと石川さんの姿を見つける。
『なんかさあ、めっちゃお似合いじゃない？』
笑顔で話す2人を見ながら思う。
美男美女だし、身長差もいい感じだし。
さっきの顔合わせの時も、2人の距離感に
親密さを感じてたのはここだけの話。
なんだか少しモヤっとする気がする。
「ん？あー、そうかなあ。まあ似合わないことは無いけど」
私の視線の先に気づいた照も2人をみながら言った。
あ、、ふっかさんこっち見た。
私が目を逸らす方が少し遅くバッチリ目が合う。
『あ、やば。照行こ行こ〜』
｢え、なになに急に｣
見すぎたかな。
気まずさを隠すように照の腕を引っ張って早足で歩く。
｢いらっしゃいま、、あ、久しぶりじゃん ｣
ドアをくぐれば速攻で私達に気づいた翔太。
素っ気ないのかと思いきやちょっと嬉しそう。
｢久しぶりに来てみた。この時間ならだいぶ落ち着いてると思ってさ｣
今ではお昼のピークは店の規模に比例しない位
お客さんで賑わうため、最近はなかなか行けずにいた。
『ねーー翔太聞いてよ私振られたの』
お昼も過ぎ、今は私たちの貸切状態。
｢え、何でまた急に？ついこないだまで仲良かったじゃん｣
｢それがさー、、 ｣
.
『あ、あとね、ふっかさんにあったよ』
「同時期に2人して失恋したんだよ、」
｢ええ？まじ？聞きたいわ話｣
久しぶりの翔太との話に花が咲く。
.
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作者名：紫苑 | 作成日時：2023年10月14日 13時
