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『いや、ぜんっぜん大丈夫!寧ろごめんね急に(笑)』










空元気な返事が返ってくる。
何も無いのに電話かけないだろ。




電話口からは雨音が煩いくらいに聞こえてくる。









「え、今どこいんの?外??」










現在、夜の22時半。












『いつもの居酒屋の近くの花屋さんで雨宿り中〜』











いつもの居酒屋...ってここだし。
呑気に雨宿りって今何時か分かってんのか。










ビルの2階の窓際から外を見下ろせば
大雨の中、人気もない夜の町にぽつんと立っている人影が見えた。









「そりゃ偶然。今俺そのいつもの居酒屋にいるんだわ。(笑) ちょっとそこで待ってて。」









切り際に大丈夫とか何とか聞こえたけど
聞こえてないフリをした。













「なー、Aすぐそこにいるみたいでさ。」











待っててと伝えたもののその後
ここに連れてくることになるのはほぼ確定だった。









どう伝えようか次の言葉を迷っていた。












「おー、ただ事じゃなさそうだからここに連れてくるかもって話なら俺は全然いいよ」














俺の雰囲気から察したのか言葉を待たずそう言ってくれるふっか。










「話が早くて助かる。すぐ戻るし、ちょっと行ってくる。」












「気にすんな〜今度の飯奢りな〜(笑)」












その言葉を背に花屋へと向かう。











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作者名:紫苑 | 作成日時:2023年10月14日 13時

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