piece of love or like？ (ページ19)

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.佐久間side

いつも通りの金曜日の勤務終わり
閉店準備をしていたら、

照からのメッセージ通知が。

'' 明日の予約のAって子、俺の同期だからよろしく！''

「え？」

びっくりして1人なのに声出たわ。

急いでパソコンの予約画面を確認すれば
照の言う通りAさんの名前で予約が1件。

少しソワソワしながら迎えた翌日。

『こんにちは〜、予約のAです、！』

お昼を少しすぎた時間に、やってきた彼女。

入社してずーっと仲の良い同期がいるんだーって
話でしか聞いたこと無かったけど
こんなに可愛い子なのか〜〜！

失恋して自分磨きするらしいから
可愛くイメチェンしてやって。とのこと。

勝手に教えたことバレたら怒られるから
言うなって口止めされたけど。(笑)

長さは大きく変えずのイメチェンに決定。
彼女の印象から、浮かんだイメージで
カラー剤を作った。

ぜーーったい、可愛くしてあげるー！！
気に入って貰えるといいな〜〜

「照もね、いつも俺のとこに来てくれんの〜」

『そうなんですね！！』

『佐久間さんも深澤さんとはお知り合いですか？』

そんな話をしていると、もしかして、と言って聞いてきた。

ん？深澤？
接点あったっけ。

「あれ？Aさん、深澤と知り合いなの？」

『実はこの間、、』

照と3人で飲んだ話を一通り聞いた。
2人の会話に俺の名前も出てきてたらしい。

流れで聞いた失恋の話も、初めて聞いたフリをした。

「なるほど〜〜、俺も深澤とはよく会うよー！！」

『あ、じゃあ前に照から聞いたんですけど深澤さんと夜に電話しちゃいけない、みたいな噂、知ってます？私なんでだったか忘れちゃって(笑)』

もちろん知ってる。

まあ、学生時代の話なんだけど、
ふっか自身が今でもこれを自慢げに言うし(笑)

「あー、それね、声が良すぎてみんな好きになっちゃう、んだってさ、本人曰くだけどね(笑)」

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