piece of love or like？ (ページ12)

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. 深澤side

並んで歩き出してからというもの
何から話せばいいか、頭の中で話題を探していると

視線を感じる。

あまりにもじっと見つめてるから
目を合わせ、どうしたの、と聞くと

初めて会った感じがしないって。
それって結構気を許してくれてるってことでいい？

..だとしたらめっちゃ嬉しいな。

今なら、と思い口を開く

「...ねえ俺さ」

もっとラフに聞こうと思ってたのに、
めちゃくちゃ真剣な顔してる俺。

「まだアルコール回ってて、一緒に夜風当たりにいかない？(笑)」

後半で立て直したけど、
断られるかな、ってソワソワする。

『ふふ、わたしもまだ残ってるのでいいですよ、あそこの公園にでも行きますか？』

「いいね、そうしよう」

いい返答に内心ガッツポーズをしながら
それを悟られないように繕った。

すぐ近くに見えていた、少しの遊具が置かれた
小さな公園だった。

2人掛けのベンチがあり、そこに並んで座る。

「Aさんは、普段から結構お酒飲むの？」

『んー、たまに？ですかね、飲み会で飲むーとか、気が向いたらって感じです』

「あー、分かるかも。」

気づけば、色んなことを話していて。

『照には本当感謝してて..全然本人には言ったことないんですけど(笑) 』

人見知りでなかなか自分から声が掛けれない中
照は入社して最初に話しかけてくれた同期で

研修の末、まさかの同じ部署に配属だったらしい。
今度2人で会った時こっそり教えてあげるか。

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『え、俺ゲーセンめっちゃ好きで行くんだよね』

「私もです！全然1人で行ったりしますよ(笑)」

ゲームが好きだという共通点を見つけたり。

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『深澤さんは好きな食べ物ありますか？』

「ラーメン！」

『じゃあ美味しいとこ教えてもらわなきゃですね〜〜』

「今度一緒に行こうよ」

『ほんとですか！やった〜』

気づけばAさんも少し砕けた話し方になっているように感じて、嬉しかった。

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