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「みんなにどう思われてもいいから、本当の私の話を
したかった。聞いてくれてありがとう」






喋りすぎて喉が乾き日向ちゃんの入れてくれたココアを
ズズズッと飲んでると、スクっと剛典くんが立ち上がり
私の隣に来る。






「剛典くん、どうした…っ!!」




敬浩「岩ちゃん!!」






どうしたの?って聞こうとしたらその前に剛典くんが
手を振り上げる。




それがまた両親と重なり、目をぎゅっと瞑りその痛みに
耐える。






コツン






「へ、」




剛典「バカじゃねーの」






思っていた衝撃は来なくて、代わりにそんな音のする
拳が頭に降ってきた。




手を振り上げた剛典くんを止めようと、後ろにいた
敬浩くんも驚いていてその場で固まっている。






剛典「なんでそんな大事なこと言わねぇの?」




「だ、だって、話したら絶対可哀想って目で見て
離れて行くじゃん…」




健二郎「このバカが」




隆二「バカ、だね」




ELLY「うん。バカ、大バカだよ」




「っ、みんなしてバカって酷い!」




広臣「バカだからしょーがねぇじゃん」




「バカじゃないっ!」




広臣「俺らがそんだけで離れると思ってる時点で
バカだよ。まぁ、絶対離れないって言い切れないけど
Aを守ることくらい出来たかもしれねぇじゃん」






そうそう、と頷くと1人ずつ私の頭を剛典くんみたいに
小突く。




痛くない。







「っあー」






ゴロンと後ろに寝転がり、涙を見られないように
腕で顔を隠す。






「あっ、りがとね…」






A泣いとるで!

うっわまじだ!

Aさ〜ん…

亜嵐くんも泣いてるし…






あんな話をしたのに、みんなは私から離れて行かず
泣いてる私を見てバカみたいに笑ってる。




昔、ヒロくんが言ってたことわかったかもしれない。




仲間って最高だぞ、って。






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美憂(プロフ) - 一気に読みました(^o^)vたまーに続き書いて欲しいです(*´∀`)新作も読みますね(*^^*) (2016年3月16日 17時) (レス) id: 4d15662f4a (このIDを非表示/違反報告)
朱梨愛 - 感動しすぎて大泣きしました。笑 最高です! (2016年3月10日 20時) (レス) id: 47497f1d71 (このIDを非表示/違反報告)
ララ - 最高でした。また、いい作品を作ってくださいね (2016年2月25日 2時) (レス) id: 8cafb82927 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続きみたいです! (2016年2月24日 22時) (レス) id: 5dc2af1315 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 感動をありがとうございました!とてもいいお話でした!! (2016年2月24日 17時) (レス) id: f8fdab508f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FuKa | 作成日時:2016年2月2日 23時

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