イ ベ リ ス 3

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隆二「やっとってことは、臣が初めてのカレシ?」




剛典「じゃあ、臣さんがファーストキス?」








私の肩を組んでニヤニヤしながらそう聞いてくる
この2人はかなーりウザい。




健二郎くんは早く答えろやってうるさいし、広臣は
嬉しそうに口元手で隠してるし。








「……全部初めてだっつーの」




「「へぇ〜」」




「〜っ、もうヤダっ」








みんながニヤニヤしてるのわかるから両手で顔を隠す。









「ほんっとヤダ」




隆二「臣〜」




広臣「うるせ」




隆二「うるせ、なんて言ってるけど顔あけーぞ笑」








病室に隆二くんの笑い声が響く。




他の人に迷惑だろうが、と直己くんに叩かれてたけど。








広臣「A、俺が初めてって本当?」




「コクン」




広臣「ははっ、嬉しすぎる」




「わっ、ゆ、優樹見てるから」




優樹「キス?キスするの?見たい!」








おいコラ何言ってんだよ。




そんなこと言ったら調子に乗るだろうが。




どんどん近づいてくる広臣の顔を押しのけ
優樹のママさんに電話しに病室を出て行く。




後ろでつれねぇなぁ、なんて言ってるのが聞こえる。




無視無視〜。






ママさんに電話すると泣きながら病室に飛び込んで
優樹を抱きしめた。




こういうのを見ると家族っていいなって思って
私の心も暖かくなる。




後はママさんと2人きりにしてあげ私達は帰った。




退院したら一緒に遊びに行こうって次の約束をして。







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