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広臣side





俺は病室で眠るAの手を握っていた。




Aが眠り続けて3日が経った。




その3日間、桜井さんとみんなに頼んで仕事を早く済ませ
毎日病院に通っている。




温かい手をぎゅっと握ってその日あったことを眠っている
Aに話す。




友里恵はあの後、逮捕され、友里恵の共犯者も逮捕された。




オンナに守ってもらうとかだせぇな。




しかも、好きなオンナ。






「えっ…」






突然、Aのその目から涙が溢れ出す。




一瞬戸惑ったけど、もしかしたら意識が戻るかもしれない
そう思って名前を呼ぶ。






「A、Aっ」






手をさらに強く握って何度も名前を呼び続ける。




頼むから、起きて笑ってよ。




また俺の名前呼んでよ。






「A、起きてくれよ…」






Aが刺された時のように涙が頬を伝う。




祈るように目を閉じだその時だった。




ふわっと温かい手が涙でぬれてる頬に触れ






A「ま、た…泣いて、んの…?」






掠れた声でそう言った。




閉じていた目をゆっくり開くと、うっすら目を開きAが
微笑んでいた。






「っ、A」






俺は思わずその身体を強く抱きしめた。




弱い力だがAも背中に腕を回して抱きしめ返した。






A「ひ、ろおみ、笑って…?」






微笑みながらそう言うAから少し身体を離し笑うと
Aも涙を流しながら笑ってくれた。




数秒間、見つめ合うとAのカサついた唇に
そっとキスを落とした。




愛してるって気持ちを込めて。






.

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美憂(プロフ) - 一気に読みました(^o^)vたまーに続き書いて欲しいです(*´∀`)新作も読みますね(*^^*) (2016年3月16日 17時) (レス) id: 4d15662f4a (このIDを非表示/違反報告)
朱梨愛 - 感動しすぎて大泣きしました。笑 最高です! (2016年3月10日 20時) (レス) id: 47497f1d71 (このIDを非表示/違反報告)
ララ - 最高でした。また、いい作品を作ってくださいね (2016年2月25日 2時) (レス) id: 8cafb82927 (このIDを非表示/違反報告)
麻耶 - 続きみたいです! (2016年2月24日 22時) (レス) id: 5dc2af1315 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 感動をありがとうございました!とてもいいお話でした!! (2016年2月24日 17時) (レス) id: f8fdab508f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FuKa | 作成日時:2016年2月2日 23時

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