キミのいない夜 -2-

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「あーさっきの隆二、写真撮っとけばよかった。

んで、Twitterで拡散したかった」



隆二「ぜってーヤダ!」



「すんごいえっちでいい顔してたよ笑」



隆二「も〜いいよその話は〜」






隆二は満足すると勝手にお風呂に入り出す。



そんな隆二と今はお風呂場の扉越しで

さっきの隆二について話している。



もーあの時の顔をファンが見たら発狂もんだよ。



私も一応ファンだけどね。





隆二「あがりたいんだけど」



「ん、いいよ出て。

なんなら、カラダ拭いてあげようか?」



隆二「また変な気起こすからダメ。

出ていってくださーい」



「はいはい」





お風呂場から出てリビングに一人で向かう。



するとすぐに隆二も頭にタオルを被せて来た。






「服、ちょうどいいね」



隆二「うん。ありがとう」





隆二に貸したスウェットは弟の物で

背丈も同じくらいだから丁度よかったみたい。



髪の毛を乾かしてあげて私もお風呂に入り

なるべく早く上がるとソファでぐっすり

眠っている隆二。



看護師だから運べるかなって思って運ぼうとするけど

やっぱり無理だった。まず持ち上がらない。





「りゅーじ、起きて。ベッドで寝よー」



隆二「んぅ〜」





寝ぼけてるけど立ち上がった隆二とベッドに向かうと

私の上から覆い被さるように倒れまた眠りについた。





「おもっ…」





すごく重い。



でも、体温がちょうど良くて私も眠くなってくる。



隆二の背中に腕を回して私も目を閉じた。



朝、起きるとリビングのテーブルの上に

『昨日はありがとう。

上で寝ちゃってごめんね。

でもおかげでぐっすり眠れました!』

そう書かれた置き手紙があった。



剛典の時もこんなのあったな。



やっぱり、芸能人は朝から仕事があって大変なんだ。



私はLINEを開いて

〈仕事頑張ってね〉

それだけ隆二に送って私も仕事に行く準備をした。





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