キミのいない夜 -2-

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「…は、はじめまして」



HIRO「はじめまして。HIROです」



広臣「ふっ…」





全くと言っていいほど緊張しない私がHIROさんを目の前に

緊張している姿を肩を揺らしながら笑う。





広臣「いった!」



HIRO「こらこら笑」





あまりにもムカついたもんだから肩にパンチをいれる。





広臣「俺のカノジョの中川Aです」



「よろしくお願いします」



HIRO「よろしくね、中川さん」





差し出された手を両手で握り返す。





HIRO「広臣には勿体無いんじゃない?笑」



広臣「いやいや、そんなことないです!」



「逆に私に臣は勿体無いです!」



HIRO「ふっ、面白いね中川さん!

これからも広臣をよろしくね」



「はい!」





HIROさんはこれから仕事があるということで

ゆっくりしていってね、と言い戻っていった。





広臣「はい」



「ん」





臣が私に手を差し出すので素直に右手を重ねる。





広臣「とりあえず俺らの楽屋に行くか」



「直人さんと直己さんいる?」



広臣「いるはず」





いることを願いながら三代目の楽屋に行く。



楽屋の扉を臣が開けると





隆二「Aだ!!」



剛典「うそっ!ホントだ!Aー!」





臣の後ろにいたのに2人は私に気付き臣を押しのけ

私の元に来る。





隆二「久しぶり〜!元気してた?」



「ちょー元気。ちゃんとご飯食べてる?」



隆二「めっちゃ食ってる!」



剛典「いつも通り食べてるよ。

あ〜久しぶりのAだ。いい匂い…」



広臣「岩ちゃん?」





私の髪の匂いを嗅ぐ剛典を怒った顔をした臣が

引き剥がし楽屋の隅に連れて行った。



それを見た隆二が「説教されるな」と呑気に言って

笑っていた。





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