キミのいない夜 -2-

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剛典「あー寒い。ご飯まだー?」



「もう少しだから!」



剛典「寒いーお腹すいたー」



「うるっさい!」






私がマンションについた頃には既に玄関の前で

座り込んで待っている剛典がいた。



前の隆二みたいにカラダが冷え込んでて

申し訳ない気持ちになった。



ご飯を作り終え、並べるのは手伝ってくれた剛典と

また一緒にご飯を食べる。





剛典「健二郎さんがね…」



「ふっ、ちょ、笑わせないで…」



剛典「だって本当だもん!」





普通に話してご飯を食べた。



こんなのも今日で終わりなんだ。





剛典「ご飯のお礼に皿洗うよ」



「えっ、いいよ」



剛典「遠慮しなくていいって」



「遠慮とかの前に皿割りそう…」



剛典「どんだけ俺を大雑把だと思ってんの。

そのくらいできるわ」





コツンと私の頭に拳を当てキッチンに入り

皿を洗い出した。



おぉ、ちゃんと皿洗いできてる。



剛典が皿洗いしてくれてる間に何て言うか考えよう。





剛典「A、A」



「んぁ、寝てた…」



剛典「よいしょっと」





少しの間だけど寝てたみたい。



私の隣に腰を下ろした剛典が「話って?」と

言って私の目を見つめる。





「あ、のね、話ってのは…その、」





さっき考えたはずなのにいざとなると言葉にならない。





剛典「ねぇ、A」





私が話をする前に剛典に呼びふにゃっと笑って





剛典「もう会うのはやめよっか」





私が言おうとしていたことを言った。





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