キミのいない夜 -2-

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広臣「じゃ行こうか」



「うん」





次の日の朝、臣に家まで迎えに来てもらって

臣の高そうな車に乗り込む。






広臣「Aと木下さんには悪いけどHIROさんには

本当のこと話して事務所に入る許可取った。

勝手に話してごめんな?」



「んーん。ありがとう」



広臣「その代わり、大きな揉め事とかには

しないでくれって」



「わかってるよ」





車に乗って30分もしないうちに、臣の事務所についた。



今更だけど今からとんでもないことを話さないと

いけないんだ。





「っ、」



広臣「大丈夫」





何も大丈夫じゃないよ。



でも、臣に繋がれた手のおかげで不思議と落ち着く。



HIROさんが2人で話せるようにと用意してくれた部屋に

入り、臣が誠司さんの奥さんを呼んでくるのを待つ。



全部自分が悪いんだから何を言われても

何をされてもいい。





ガチャ





「こんにちは」





臣に入るように促され入って来た誠司さんの奥さんの

明美さん。一度写真を見せてもらったけど

本当に綺麗な奥さんだ。



臣は部屋の外で待っててくれるらしく部屋を出ていった。





明美「えっと…」



「はじめまして。中川Aと申します。

今日は誠司さんのことで来ました」





頭を下げ、すうっと息を吸う。



そして





「私、誠司さんがあなたと結婚していることを

知っていながら誠司さんと不倫していました」





頭を下げ話し出す。






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