製造番号37 ページ39
赤井さんと仲直りした日の夕食時。
赤井「今日の学校はどうだったんだ?」
『んー、そうですねぇ……』
私は肉じゃがの味を口いっぱいに広げながら今日の事を思い出した。
((そう言えば、今日は色々あったなぁ。
言える事と言えない事とどっちも……))
『今日は、電車に乗って黒羽君と駅で待ち合わせて登校して、そのお陰で京子さんと青子さんと友達になって、その2人とこれから一緒に帰ることになりました。』
赤井「ホォー、その黒羽君とは随分と親しい間柄なのか?」
何故、赤井さんは零兄と同じような事を言ってくるのだろう。
本当は仲が良いのでは無かろうか?
………って言ったら零兄に怒られますよね。
『ええ、転校先の友達第1号ですから。』
赤井「友達か……どんな奴なんだ?」
『うーん、人懐っこくて、大型犬見たいな人です。表情が豊かで、ふさふさした尻尾が見えるくらいにワンコなんですよ。』
赤井「ワンコ……安室君にも昔同じような事を言っていたな。」
『あー、確かに零兄もワンコですよねぇ。
赤井さんは……ニャンコ?』
赤井「俺が猫?何故だ?」
『何となくです、何となく。
そして私は断然犬派です、ワンコ飼いたい。』
赤井「そ、そうか。」
赤井さんのがっかり顔を拝んだ所で、時間はもう10時半になっていた。
『あ、私もう帰らないと。』
赤井「もうそんな時間か。送っていこうか?」
『いえ、大丈夫です。』
赤井「そうか。気を付けるんだぞ、女の夜道歩きは危ないからな。」
『そうですねぇ、いつ何処で誰に見られてるか分かりませんしねぇ。
盗聴器なんて仕掛けられてたりして……私に仕掛けたって無駄なのに……』
赤井「おっと、そうだったな。」
『忘れてたみたいな言い方辞めてください!
てかその物言い、まさか赤井さんっ……!』
赤井「ん?」
『…………いえ、何でもないですよ。チッ』
零兄でも突っ込む悪ふざけが効かないだとっ?
赤井さん天然説浮上。
赤井「俺は天然じゃないぞ。」
『オヤー、クチニデテマシタカー。』
赤井「わざとだろう。」
『そんな真逆ぁ!私がわざとな訳ないですよ!』
赤井「……ほら、帰るんじゃなかったのか?」
『あ、そうでしたね、ではまた明日。
朝ご飯は食べに来ますからね!』
赤井「了解。」
そう言って私は工藤邸を出た。
お気に入りの路地裏を通り過ぎようとすると、私の視界に白い何かが入った。
(文字数の関係で次に行きます。)
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28cm(プロフ) - Blue purpleさん» BIue purpleさん、投票有難うございます! (2018年3月2日 22時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
Blue purple(プロフ) - 2がいいです。 (2018年3月2日 22時) (レス) id: 1b34d3a9ec (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - かずねえさん» ななななんだってぇ!?ってもう教えたかw (2017年8月2日 22時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
かずねえ(プロフ) - 28cmさんやっぱり検索しても出てこないっす! (2017年8月1日 21時) (レス) id: a8df05ba70 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - 森導さん» 森導さん応援ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年5月9日 20時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
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