製造番号31 ページ33
Aside
2・3時間目の行間休み、私は2人の女子に問い詰められていた。
大葉「雨宮さん今日黒羽君と登校したでしょ!」
中森「ちょっと京子、雨宮さんに失礼でしょ?」
薄い茶髪をツインテールにした子が大葉京子、大葉さんを宥めている蘭ちゃんに凄く似ている子が中森青子と名乗った。
中森さんが本気で宥めている所を見るに、問い詰めているのは大葉さんで、黒羽君について何やら聞きたいことがあるらしい。
『はい、今日は黒羽君と登校しましたけど…』
そこまで言って、私はふと思った。
まさか──
『黒羽君と登校する人が決まっているとか?』
「「………え?」」
『そうですよねぇ、黒羽君はモテますからね。
そりゃあ、ファンの千や二千いますよね。』
大葉「雨宮さん、凄い勘違いしてるよ。」
『え、そうなんですか?
じゃあ、大葉さんが黒羽君の彼女、とか?』
凄く恐る恐る聞いてみると、「え?」という顔をされた後、大葉さんは大声で笑った。
大葉「あっはっはっは!まさか雨宮さん、こんな面白いジョークが言えるなんて……!!
ねぇ青子、凄い面白くない!?」
中森「え?そ、そうかな、青子はそんなに……」
『えっと、どこら辺に面白い要素が?』
大葉「え、だって、付き合ってるの私じゃないし青子だし!そんなの皆分かってると思って!」
『え!?な、中森さんだったんですか!?
すみません、ごめんなさい!』
中森「え!?いやいやいや、青子と快斗がいつ付き合ったの!?
あ、雨宮さん、違うから!謝らないで!!」
と言いつつも、中森さんの顔は真っ赤だった。
『良いですね、私も恋がしたいですよ。』
大葉「え、雨宮さん、黒羽君が好きなんじゃないの!?」
『それは無いですよ、あるなら可愛い大型犬、くらいですかね?
そう言う大葉さんはどーなんですか?』
大葉「あ、京子でいいよー!
私は無いわな、なんせ黒羽君と相思相愛してる人がこーんな近くに、ねぇ?」
『あー、なるほど。』
中森「ふ、2人してニヤニヤしないでよー!
あ、あと青子の事も名前で呼んでよ!」
『じゃ、私も名前で呼んでください。』
自然と友達が出来たのはこれが初めてだ。
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28cm(プロフ) - Blue purpleさん» BIue purpleさん、投票有難うございます! (2018年3月2日 22時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
Blue purple(プロフ) - 2がいいです。 (2018年3月2日 22時) (レス) id: 1b34d3a9ec (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - かずねえさん» ななななんだってぇ!?ってもう教えたかw (2017年8月2日 22時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
かずねえ(プロフ) - 28cmさんやっぱり検索しても出てこないっす! (2017年8月1日 21時) (レス) id: a8df05ba70 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - 森導さん» 森導さん応援ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年5月9日 20時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
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