路地裏ロボット《怪盗キッド》

製造番号１２ ページ14

Aside









『あれ、黒羽君じゃないですか。』









「黒羽君？」









『はい、私のクラスメイトです。』









私は首を傾げる安室さんに黒羽君の事を教えた。









「黒羽快斗、雨宮サンのクラスメイトです、よろしく！」









「安室透です、Aの兄やってます、よろしく。」









『兄と言っても血は繋がって無いですけどね。』









そう言うと、また余計な事を…と安室さんには頭を抱えられ、黒羽君はクツクツと笑っていた。









『何ですか２人して……』









「いや、雨宮サンって面白いなぁって。」









「こっちは大変ですよ……」









『全く、大変なのはこっちです、一体いくつ名前を覚えなきゃいけないんですか。』









「仕方ないじゃないですか、Aの周りにはそういう人が多いんですから。」









「そういう人？」









『「気にしないで下さい。あ、ハモった！」』









この会話に、黒羽君はふはっと吹き出す。









………あれ、この笑い方、どっかで………









まぁ、いっか。









『それより、黒羽君時間大丈夫なんですか？』









「…………あ、やっべ時間過ぎてる！




じゃあ、雨宮サン、安室さん、また！」









黒羽君は風のように走っていった。









さあ、これから始まる事はただ１つ。









「どういう事ですか、Aさん？」









『え？何がですか？』









「すっとぼけても無駄ですよ。




さあ、今日あった事をたっぷり聞かせてもらおうか。」









ニヤリと笑った安室さん怖いです。

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