四十一夜 ページ7
Aside
「ゴメン!何か頭に血が登っちゃって……」
『園子ちゃん頭上げて!私は大丈夫だから!』
私は、目の前で園子ちゃんに頭を下げられていた。
『園子ちゃん、顔上げないと話出来ないよ……
今から誰か来るんでしょ?
どんな人が来るの?』
「……中森警部ってオジサンと部下が4人。」
因みに全員男ね、と園子ちゃんが付け足した。
私は、5人の男の人と聞いて、昔の事を思い出した。
いつの事だったか。
黒い服を着て、銃とナイフで父さんと母さんをずっと刺していた、5人の男。
それ以来、私は極力人と関わるのを避けてきた。
やっと退院でき、家に帰った時の話だった。
まあ、それを見たショックでまた病院送りになったのだけれど。
そんなずっと昔の事を思い出していた時。
コンコンッ
「僕だよ〜!
Aさんが心配で来ちゃった!」
「え?コナン君?」
「何でガキンチョがここに?」
『良いよ、入って。』
入ってきたのは警察の人ではなくコナン君だった。
「Aさんが通報したの?」
『ううん、園子ちゃんが……
ちょっと訳ありでね?』
「ふぅん。
まあいいや、あと少しで中森警部が来るよ!」
『ッ!?』
「大丈夫?今から断ろうか?」
『う、ううん、大丈夫。
あと、コナン君にお願いがあるんだけど……』
私は、コナン君に耳打ちで話した。
『ゴニョゴニョ……』(小声)
「え!?な、何で!?」
『だって、何かコナン君頼れるから。』(小声)
「うーん……
分かった、話聞かれてる時だけだよ?」
『ありがとう。
私、トラウマで大勢の人は慣れてなくて……』
「そっか……」
『うん、昔の事なんだけどね。』
「まあトラウマは誰にでもあるよ!
………あ、来たみたいだよ?」
コナン君が指さしたドアの窓からは、確かに人の影が確認出来た。
『……私、大丈夫かなぁ……』
「大丈夫、僕がついてるよ!」
『うん、ありがとう。
じゃあ、ど、どうぞ……』
私のその声によって、病室のドアが開かれた。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年2月11日 13時) (レス) @page13 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - 千さん» ありがとうございます!今から再更新しますね。待っててください♪ (2017年3月12日 18時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
千 - すっごくすっごく面白かったです!ずっと気長に待ってます!頑張って下さい (2017年3月12日 10時) (レス) id: a2a63929c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:28cm(元猫耳剣士) | 作成日時:2017年1月4日 10時