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４ ページ4
店内が静寂に包まれる
僕は彼女の前でハムサンドのレシピを書いていた
サラサラと僕の走らせるペンの音だけが店内に響く
ペンを走らせながらチラッと彼女の方を見ると、熱心に文字を追っていた
目が合うと
「頑張ってください……！」
と、囁いてはにかんでくれる
僕は恥ずかしさで顔が真っ赤になり、それを隠すために下を向いた
それを見て彼女は下から僕の顔を覗き込み、
「ど、どうかなされたんですか？」
と、心配そうに僕を見上げてくる
反則だろ、と僕は思った
僕はただひたすら書く事だけに集中した
名前も知らない彼女に、僕は完全に心を奪われた
プロローグ Fin.
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