物の怪衆【Fischer's】 (ページ6)

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壱:転校生ページ6

深夜-side

ｼﾞﾘﾘﾘﾘ
ﾊﾞﾝ!

深夜
うっさ。

目覚まし時計をぶっ壊しそうな勢いで止めて起きた。
今日から新しい学校に通う。

深夜
ねっむ。友達できるかな？

この浮世町に来てから2日しか経ってない。まだ周りの家に引越しの挨拶にも行ってなかった。
学校から帰ってきたら行こう。
さて、着替えて弁当作って準備してと。

深夜
始業は8時半、先生にこの時間までに来いと言われたのは8時、今は7時半。高校までは歩きで30分ぐらい。もう行くか。
行ってきます、母さん、父さん、おばあちゃん。

少し長めの独り言を呟きながら家を出る。学校までの道のりは1人だった。まぁ当たり前ですよね、だって来て2日だよ、いないよ友達。
あっ、学校ついた。
職員室はどこだろ。
昇降口のすぐ近くにあった。良かった近くて。

ｺﾝｺﾝ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
深夜
失礼します。今日引っ越してきた神羅深夜です。

先生
あぁ、神羅さんおはようございます。私があなたのクラスの担任の山田です。どうぞよろしく。

深夜
よろしくお願いします、山田先生。

先生
じゃぁ、教室に行きましょう。もう、始業のチャイムがなります。

深夜
はい。

優しそうな山田先生に連れられて教室まで行った。
どうやら私は1年2組らしい。この学校は4クラスしかないらしい。前の学校は10クラスぐらいあったからな。差が激しい。

先生
じゃぁ、ここで待ってて。呼んだら入ってきて、教壇の横に立って。

深夜
わかりました。

やばい、緊張してきた。大丈夫かな。なんかすげー教室が騒がしいんですけど。なんか「勘が当たった」とか聞こえてくるんですけど。
えっ、こわ。自己紹介とか考えてない。普通でいっか。もう、普通で。

先生
では入ってきてください。

あぁ、もう呼ばれた。

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
えーと教壇の横に立ってと。

先生
では、自己紹介をお願いします。

深夜
あっ、はいっ！
神羅深夜です。2日前に引っ越してきました。気軽に話しかけてください、よろしくお願いします。

よしっ、言い切った。噛まずに言えた！

先生
はい、ありがと。それじゃぁ神羅さんは鬼怒塚の隣の席な。鬼怒塚、手を挙げろ。

鬼怒塚
はーい！俺、鬼怒塚諒、シルクって呼んでくれ！

深夜
はいっ。お願いします、シルクさん。

席に着いて先生の話を聞く

シルク
タメでいいよ。

深夜
わかった、改めてよろしく、シルク

やべー文字数。
続くよ！