No.152 夢か現か ページ14
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｢豪君！｣
これは、小さい頃の私？
｢俺に関係ねぇだろ
一々指図してくんじゃねぇ！｣
｢やりすぎだよ･･･
デクが"個性"ないこと･･･知ってるでしょ？｣
｢無個性なこいつが悪いんだろ
無個性なくせに、何も出来ないくせに
俺様にはむかいやがって｣
｢それは豪君が悪いことしてるから･･･｣
コレはあの時だ･･･
小さい頃に公園を横切ろうとしたら
豪君達がデクをいじめてた
事の始まりから見ていたのに
結局、止めに入ったのは豪君達が
その場を立ち去ろうとした瞬間
それまでずっと･･･
アワアワしながら見てるだけだった
昔から、庇ってるつもりでいた
でも、結局いつも止めに入るのは
すべてが終わってからだった。
それなのに、デクはいつも言ってくれた
｢ありがとう、A
やっぱり僕のヒーローだよ！Aは｣
ヒーロー･･･？
こんなの助けてあげられてない
｢Aはすごく頼もしいよ｣
頼もしい･･･？
だったらなんで･･･
"｢誰からは絶対に言えないっ、｣"
"｢大丈夫だよ｣"
どうして、私を頼ってくれないの？
幼馴染みでも、言えないことって何？
私の知らない、出久
私がわからないデクのこと･･･
知らなかったら･･･
どうやって手を伸ばせばいいの？
どうやって、守ればいいの？
わからない･･･
ワカラナイ
わからないのが怖い、怖い、
｢デク、｣
｢Aには、僕の事なんて関係ないでしょ？｣
いや、･･･いやっ、そんなことっ
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作者名：sana | 作成日時：2016年9月27日 4時
