Osmanthus of smell【JN】 (ページ20)

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ジミン君という男の子に会って、

ソジンさんに会わなくなって。

もうすでに年が明けて2012年になっていた。

後期が終わって、次に前期が始まるのは3月だから、約3ヶ月間は何もすることがない。

バイトするために起きて、帰ってきて寝て。

ただ単調な毎日を過ごしてるだけだった。

もうそろそろ2月になろうかという頃、

バイトが終わるのが遅くなって、夜道を1人で歩いていた時だった。

後ろの方から

「A」

と呼ぶ声がして。

振り返ってみると前に付き合っていた元彼氏だった。

「久しぶりだな」

「どうしたの」

別れを告げられて以来会ってもいなかったから、話すのは本当に久しぶりだった。

だけど、今更何か会話しようとする気もなくて。

「俺たちもう1回やり直さないか？」

「どうして？」

「Aが1番だって気付いたんだよ」

そう言って近付いてくる彼が急に怖くなって、1歩後ずさる。

「私と別れてすぐ別の女の子と付き合ってたよね」

そう言うと彼は黙ったままだった。

「私から無心したお金はどこに行ったの？無くなったからまた貰いに来たの？」

「…お願いだよ、」

「私はあなたとは付き合わないし、今後も無心しに来たとしかあなたのこと思えないから」

だんだん頭に血が上っていくような気がして、私がそう言うと彼はいきなり私の手首を掴んだまま走り出した。

私の家の方向に向かって、走っているようだ。