【L.A.F.S】-A.Shirahama- (ページ4)

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驚きのあまり固まる私と、そんな私を見てやっぱりとでも言うように笑う亜嵐くん。

もしこれが玲於くんだったら、固まるどころじゃない。
こんな状況でも、そう考える余裕はまだまだあるらしい。

亜嵐「話す時間ってありますか？」

「あ、あります。良かったら、そこに腰掛けといて下さい」

ありがとう、と亜嵐くんが近くの椅子に腰掛けたのを見て一旦飲み物と状況を理解するために裏に下がる。

なんで亜嵐くんは私のことを覚えているんだろう。
あのLIVEの時の視線は気のせいじゃなかったの？
考えれば考える程頭の中はぐちゃぐちゃになり、考えるのを諦める。

すぐに珈琲を煎れ、向かいの席に座ると亜嵐くんは口元に笑みを浮かべながら口を開く。

亜嵐「名前、聞いてもいいですか？」

「･･･が、」

亜嵐「え？」

「久我A、です」

若干噛みながらも名前を教えると、「Aちゃん」と笑顔で私の名前を呼ぶ。
嗚呼、これは玲於くんに呼ばれたらヤバいやつだ。

頭にちょくちょく玲於くんが出てきながらも、亜嵐くんからの質問に答えていった。

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