ぼーいず&がーる

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ここなら大丈夫かな。



選んだ場所は、屋上に行く階段。



朝の時間なら誰も来ないはず。








「…あの、今更だけど大丈夫だった?」



広臣「何が?」



「美咲ちゃん」



広臣「大丈夫。朝からウザいなって思ってたから」



「そっか、よかった」








もしかしたらって思っちゃったから、よかった。



ほっと安堵のため息をつくけど、話はこれからだ。








「昨日のことなんだけどね」



広臣「うん」



「私やっぱり、この好きが臣ちゃんと同じ好きかわかんない」



広臣「…そっか」



「で、でもね、臣ちゃんが美咲ちゃんと引っ付いてるの見るとモヤモヤしてすごく嫌なの。だから、臣ちゃんと同じ好き……だと思う」



広臣「え、」



「っ、そ、それだけ!」








自分でちゃんと言おうと決めてたけど、本人を前にして言うとかなり恥ずかしくて、逃げようとするけど臣ちゃんに止められる。








広臣「何、言い逃げしようとしてんの」



「だ、だって…」



広臣「Aも俺のこと好きってことでいいんだよね」



「…うん」








コクン、と縦に頷けば臣ちゃんに抱きしめられる。








広臣「A、好き、大好き」








そんなことを言いながら抱きしめられたら、恥ずかしいよ。



顔が熱くなるのを承知で、私も好き、と言って背中に腕を回した。









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