ぼーいず&がーる

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直人「席は嫌かもしれないけど、黒崎の隣な」



「……もう、直ちゃん嫌い」



隆二「じゃあ、俺も嫌い」








イエーイ、と隆ちゃんとハイタッチ。



そんなことをしてる間にも、登坂くんは私の隣の席に腰を下ろす。



隣の席だし、私も自己紹介しよう。








「登坂くん、私 黒崎A。よろしくね」



広臣「……よろしく」



「へへっ」








無視されるだろうと思って、握手の手を差し出したけど予想外。



ぎゅっと握手してくれた。



無視されなくてよかった。



その安心から笑みが溢れ、もう一度よろしくね、と強く握り返した。



そんなことしてる間にも直ちゃんのちょっと長い話が終わり、後は帰るだけになった。








直人「あ、黒崎」



「なに、直ちゃん」



直人「お前、これから暇だろ」



「暇って決めつけないでよ」



直人「じゃあ、何かあんの?」



「ないけど?」



直人「だろ?てことで、登坂に校舎案内してやってくれ」



「いいよーん。登坂くん、行こー」



広臣「……」








頼んだぞ、と後ろで言う直ちゃんに手を振って無言の登坂くんと歩いていく。



れっつ校舎案内。









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