ぼーいず&がーる

024 広臣side ページ24

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亜嵐「もう少し右……おっしゃー!!」



玲於「先輩すごいっす!!」



A「私、天才かよ」








クレーンゲームの前ではしゃぐ亜嵐と玲於、ドヤ顔でクマのぬいぐるみを抱くA。



俺はそんな三人。見守る。



遊びに行くってゲーセンかよ。








「A〜」



A「今度はあのお菓子のタワー壊すぞ!」



亜嵐「はいっ!」



「A…」



玲於「A先輩、ゲーセンに来たら周りが見えなくなるらしいですよ」








ドンマイっす、と哀れみの目で下から見上げられる。



玲於にうるせ、と言いAを見ると既に高く積み上げられたお菓子のタワーを倒していた。



大量のお菓子を袋に入れ終わると、笑顔で俺らの元に駆け寄ってくる。








A「臣ちゃん!見て!」



「ん、いっぱい取れたね」



A「うんっ!今度は二人で遊びに行こうね!」



「っ、うん!」



A「へへっ、約束ね」








指切りげんまんしよ、と小指を出すA。



折れそうなほど細い小指に小指を絡ませる。



ゆーびきーりげーんまん……



無邪気な子供みたいに笑顔で歌うAが、どうしようもないほど好きだ。



友達としてじゃない。



ひとりの女として。









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