ぼーいず&がーる

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健二郎「なぁ、A?」



「ん〜?」



健二郎「お前が臣ちゃん可愛いって言ったの今わかったわ」



「ね、言ったでしょ!」



広臣「え、」








私達の会話が聞こえていた臣ちゃんは、そんなこと初めて言われた、と少し嫌そうな顔をする。



健ちゃんだけじゃなく、前の学校の人達はいったい臣ちゃんの何を見てきたのか聞きたくなる。



こんな可愛いのに!








萩花「可愛い要素がどこにある?」



「どこって、全部」



萩花「その中で特に可愛いのは?」



「萌え袖してるとこかな。と、笑う時に口元隠すとこかなぁ」



健二郎「俺もそれやな」



エリー「Aが可愛いって言うのはわかるけど、健ちゃんはちょっと…」



広臣「A、俺を守って」



「健ちゃん、臣ちゃんをそういう目で見ないで」



健二郎「ちょい待てお前ら!そういうことやないわ!!」








必死に違う、と言い張る健ちゃんをみんなで笑う。



チラッと臣ちゃんを見ると、私の視線に気付き耳元に口を寄せる。



正直、臣ちゃんの意見も聞かず引っ張り歩いていたから嫌がってるのかな、なんて思ってた。



だから、その言葉を聞いた時、よかった、と心の底から思った。








“楽しい”








少し照れくさそうに笑う臣ちゃんは、最上級に可愛いかった。









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