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「……ごめ、降参」
「……病み上がりには無理あったな。少し休憩入れるか？」
「大丈夫、続きやろ」
カチャ、とゴム製のナイフを構える。訓練の時は本物の時とゴム製の武器を使っていて、病み上がりは危険だから今回はゴム製。
相手はコネシマなんだけど、ずっと寝てた身体は思うように動いてくれなくて、３戦くらいしているなか全敗。いつも以上に体の疲れも酷い。
「……ほな、行くで」
「……うん」
頬を流れる汗を腕で拭き取って、ナイフを構える。構えた瞬間、飛んでくるのは彼の俊敏な身体。どうしてそんなに早く動ける、なんてとうの昔に消えた疑問だった。
即座に首元を狙うナイフを避けて、私もナイフを振りかざす。それも綺麗にかわされてしまうのだけど。
ヒュ、と動くナイフに合わせて身体を反らすも、その隙を疲れて追撃。あたしは躱すので精一杯だ。
「……すぐ考えないやろ。お前は今までなら考えるより先に動いてたで」
「……わか、った」
考えるより先に身体が動く？今までのあたしはどうやってそれをしていたっけ。そもそも戦っている中でこんなこと考える余裕なんて……
「……これで、終わりやな」
「……うん。降参、します」
これで4戦4敗だ。勝たなくていいから、引き分けにでも持ち込めれば今日の中では大進歩だろうか。それを狙うのではなく、狙うのはいつも勝利を狙う。……どこかで聞いた。
「……じゃあ、１０分間くらい休憩してから続きお願い」
「ん、了解」
ナイフを構えるフリをしながら考える。……考えるより動く。典型的な運動馬鹿かなにかだろうか。反射的なもので生きているから、一回本気で死ぬかどうかの境にならないと本気で動ける気はしない。
「……ねぇシッマ、次の訓練、本物のナイフでもいい？」
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テル＠コク(プロフ) - 優駿さん» ゲーム実況みてるとなんだかんだで器用にみえるんですよね(笑)細かい作業は得意なイメージがあります(笑) (2017年7月8日 6時) (
レス) id: 63deb4fa6c (このIDを非表示/違反報告)
優駿(プロフ) - 料理出来ないシャオちゃんが手先器用（）だった (2017年7月7日 18時) (レス) id: 6e45f3e654 (このIDを非表示/違反報告)
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