【番外編】いざ、雄英！【呪術廻戦】 (ページ23)

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五条「問題ないってさ。真希も子供も。」

乙骨「よかった...」

五条「何かスッキリしない顔だね。」

乙骨「...初めて自分から里香ちゃんを呼びました。」

五条「そっか一歩前進だね。」

乙骨「少し思い出したんです。里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて、僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません。」

五条「...これは持論だけどね。愛ほど歪んだ呪いはないんだよ。」

乙骨「先生。僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます。」

(ガラッ)

『お兄ちゃ～ん。真希さん、もう少し休んだら大丈夫だって。』

真希先輩の診察に付き添いが終わり診察室の扉を開けると椅子に乙骨先輩が腰かけていた。お兄ちゃんと何か話しているようだったけど、何だったのだろうか。

『あ、初めまして、ですね。乙骨先輩。私、この不審者の妹の五条Aです。来年から高専に入学するので、よろしくお願いしますね。』

五条「不審者て...。この子も君と同じ特級だよ。特級同士仲良くね。」

それから、乙骨先輩は棘先輩と任務に行って準1級を倒してきたり、里香ちゃんを刀に収束させて力をどんどんつけていった。その間私も何度か一緒に訓練したり、恵も一緒に訓練したりと楽しい日々だった。

中学三年秋。私にとっていい思い出ではないことが起こる。

だいぶ一人での任務にも慣れて、最近では1級案件でも任せてもらえるようになったり、特級でも行かせてもらえるようになった。

そんな中、私は今東京の中心地から少し外れた郊外に来ていた。1級案件でその地区のあたりでは怪死体が相次いで発見されており、1級の呪霊の残穢れを確認したというものだった。

初めての管轄でそこを中心に活動しているというヒーローに情報提供をしてもらった。

「ああ、ここ最近のやつね。よく路地裏とか、人目のつかなさそうなところで見つかるよ。それにしても、やだねぇ...俺はこんなガキンチョのおもりをするのにヒーローになったんじゃねぇのに...。もうさ、そっちで適当にしといてよ。」

私の隣にめんどくさそうに立っているこのヒーロー。こちらの情報じゃここいらの代表格のヒーローのはずだったのだが、周りに市民がいなくなったとたんこのざまだ。こっちこそ好きでこうしている訳じゃないのに。

『あの、貴方ヒーローですよね？もうちょっと真面目に仕事したらどうですか？』

「けっ。こんな金にも好感度上げにもならない汚れ仕事なんてなぁ...。」