【番外編】いざ、雄英！【呪術廻戦】 (ページ3)

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葉隠「ねえねえ、Aちゃんの部屋にあった写真のさ、体術の師匠ってどんな人だったの？」

『え？』

とある日。夜ご飯を食べお風呂に入り共有スペースで携帯をいじりながらくつろいでいると透ちゃんが話しかけてきた。

葉隠「私たちまだまだAちゃんの事知らないなって思って！！お兄さんもそうだけど、体術の師匠もイケメンだったし！！」

麗日「そこが聞きたいんやね(笑)」

以前部屋王ってことで皆に部屋を公開した時にアルバムの中に傑君の写真がありそれを見た女子の反応がこれだった。

『...別に、顔だけだよ～？二人共。性格悪いし、口悪いし、おこちゃまみたいにすぐ喧嘩するし大人げないし...。でもすっごく優しいんだよ。』

八百万「Aさんはお二人の事がとても大切ですのね。」

『まあね。大好きなんだ。』

例え道を違えたとしても、私に対する愛情は確かなものだった。何も知らなかったうす暗い世界に色をくれたのは、間違いなく傑君だった。

あれは、私がまだあのクソみたいな家で教育を受けていた時だったなぁ...。懐かしい。

『さ、明日も必殺技の練習あるし寝よっか。』

そうだね～と同じエレベーターに乗り込む皆とこうしていられることもあの時は夢にも思わなかった。

私が生まれたのはお兄ちゃんより13年後。無下限呪術を六眼を併せ持って生まれた、生まれながらにして世界の均衡をも壊すと言われたぐらい力があった。それゆえ物心ついた時から横柄で、我儘で、とても両親でさえも扱いきれなかったという。

お兄ちゃんを自分たちのいいなりの当主にしようとしていたらしいがその願いは叶わず。長い期間をかけてなんとかしようと考えたらしいが年々手に負えないようになっていった。

天上天下唯我独尊。

お兄ちゃんに似合う言葉だと良く聞いたものだ。

お兄ちゃんではなく、次の子供に切り替えたクソ両親。そこに生まれたのが私だった。生まれたときお兄ちゃんもいたらしく、お兄ちゃんが一言言ったそうだ。

「...こいつもか。」

と。また私が目を開くとお兄ちゃんと同じ六眼の証である蒼い目。それを見た両親は女だが仕方がないと諦めはしたが、従順な駒があれば最悪の場合なんとかできると考え、離れに隔離され私は小さい時から教育を受けた。

ただただ両親の従順な駒として。外の世界とは完全に切り離され生活して3年の月日が流れた。